植物園で樹に登る 育成管理人の生きもの日誌

著者の二階堂太郎さんは林学を修め、地元の老舗造園業、専業主夫を経て筑波実験植物園の植物管理現職。樹に登る時の枝を選ぶ感覚、蜂に刺された時のドン!と大きな音がして胸を殴られた感覚...臨場感溢れる体感的な描写の数々が読み終わってからも印象に残ります。個人的には樹上で一匹のちいさなアマガエルに見つめられて、なんでこんな高いところに?!という衝撃で己の高所恐怖が吹っ飛ぶエピソードや、一流の木挽き職人だったお祖父様の話が好きです。林業は60歳でまだ若造、80歳でようやく一人前という世界だとか。しびれました!


二階堂 太郎(著/文)

発行:築地書館

四六判


《出版社による紹介》
国立科学博物館筑波実験植物園の植物管理を務める、
植木職人であり樹木医、森林インストラクターの著者が、
地上20メートルから見た景色、梢で感じる三次元の風――
造園会社と植物園で20年間、樹木と対話する中で見つけた、
植物の不思議でおもしろい世界。


《目次》

はじめに

樹に登る
光を取り合う椅子取りゲーム
草の繁茂と戦う
水が上がる音を聴く
樹木は動かない
植物の回復を根と芽に願う
緑の匂い
緑陰
クロマツと潮風と木バサミの音
裏方仕事――掃除は重労働
樹の下で揺られる
香る樹々
暑い、寒い、濡れる
夏の強剪定
傷の修復や発根を促すもの
季節で変わる街路樹の姿
夏の灌水から学ぶもの
登り方いろいろ
風に吹かれて
かゆみを起こす虫や植物
蜂の季節
竹の長所と材の硬さ
樹の重さ
自然解説員
森の音を探す
樹に住む小さな生き物たち
トゲに刺さる
枝の先の春
夜の焚き火に見入る
庭を維持する
土に還す
根と勝負
木挽き職人
木目と接する
石の斧
園芸工具の未来とエンジン
人に伝える
石の重さ
光合成に適した光を求めて
修業

おわりに


《著者プロフィール》

二階堂 太郎 (ニカイドウ タロウ) (著/文)

1970年、新潟市生まれ。海と川と山で遊ぶ。山形大学農学部林学科修士課程修了。新潟県津川林業事務所に任期付職員で約1年、新潟市の「らう造景(旧:後藤造園)」に6年勤務。その後2年間は専業主夫となり子育てに専念。2005年より国立科学博物館筑波実験植物園に勤務し、現在、植物管理を担う育成管理室の技能補佐員。樹木医、森林インストラクター。1級造園施工管理技士、1級土木施行管理技士。
幼少期はツリーハウスにあこがれ、造園会社へ入ってからは樹登りにハマる。これまでを振り返り、求めていたのは秘密基地で、日々登る樹の上がそうであったのだと最近気づく。自分が剪定をした樹に翌年登って、反応を確かめるのが趣味。ふと樹を見て、どのように登り、枝を下ろすか、伐採をするか、手順を考えるのも大好き。
以前は樹登りで体重を感じないほど身軽だったが、50代へ近づき身体能力が著しく低下する。今後はザイルとハーネスに頼った樹登りを目指そうと思う。
販売価格 1,760円(内税)
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