プラスチックの花や葉や茎を持つ植物、造花と呼ばれる人工植物を「アンソロポフィタ」と名づけ、「模倣植物科(Imitatiaceae)」、「幻想植物科(Phantasiaceae)」とに二大分類し、著者がこれまで集めてきた70枚の葉の写真を添えてひとつひとつを自然界への驚異と感嘆のまなざしを持って細かく観察し(ほつれ、ハリ、表面特別加工や接着ずれなどユニークな項目!)、学術的な姿勢で標本的にまとめ上げた半架空の植物誌。
ページを開くとその色も形も瑞々しさを失わないアンソロポフィタの造形に違和感を覚えるどころか、つい人工であることを忘れそうになるほどの植物性に出会うことになります。その道の書物の先駆的存在である
レオ・レオーニの『平行植物』が著者のインスピレーション源となっており、本書も『平行植物』の構成を模して展開しています。『平行植物』に通じる生真面目なユーモアと書物としての凛とした美しさがある、魅力的な一冊です。
著者 本多沙映
発行 torch press
仕様 A5変型判 176ページ
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