ケンブリッジ大学版、大好評7刷の「読む事典」!この分野の研究における基本図書。
本書は、その全盛期にあたる16世紀から17世紀に流布していた錬金術文献や時の文学的資料を中心とし、その他、年代的に幅広く、大量の文献資料を学術的に精査して、錬金術における用語や、紀元後初頭の数世紀から20世紀末までの象徴表現を網羅的に収録、集大成し、それらが持つ意味を、具体的に錬金術と文学の資料を引用しながら、専門家ではない一般読者にも分かりやすい物理的(自然科学的)観点と、税義的すなわち哲学的観点の双方の視点から簡要に解説している錬金術事典である。
錬金術における謎めいて難解な象徴やイメージを錬金術書にとどまらず、貴重な図版50点を含め、チョーサーから、シェイクスピス、ベン・ジョンソン、ミルトン、さらにはナボコフなどの現代作家にまで及ぶ文学作品の引用を通して鮮やかに浮き彫りにしている。
優れた参照・参考文献に送られるOutstanding Reference Work Award を受賞。
著者プロフィール
リンディー・エイブラハム
本書執筆時はニューサウスウェールズ大学英語学部博士研究員。錬金術ならびにその文学への影響を研究し、多くの著書、論文を発表している。本書のほかに、アーサー・ディーの〈化学の束〉』、『マーヴェルと錬金術』などの校訂本や著書がある。
翻訳者プロフィール
大木 富 (オオキ トム)
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了。神奈川工科大学教授。専門は、16・17世紀の英詩、中世思想史。翻訳書『中世における数のシンボリズム―古代バビロニアからダンテの〈神曲〉まで』(彩流社)ほか。
発 行 アルファベータブックス
サイズ A5判
ページ 400ページ
210円より発送可能です。
魔法書店オマケ付き!