土って、すごくちからのあるものです。土に触れてみてください。土は、あたたかく、うれしくて、いつくしみのあるものです。
こうして一粒のそら豆の種まきをすることで、わたしはほつれがとかれたように、どんどん、ひらかれてきました。土に触れることで、わたしのこころとからだがすっかり解放されたのです。(あとがきより)
高知県の谷相に住む布作家、早川ユミさんの家の台所は、自分の畑や果樹園と繋がっていて、畑で採れたものが台所へ、台所で出た大根のしっぽやじゃがいもの皮は畑へ。循環している。「土さえあれば、種さえあれば、もしたべることがこれから、たいへんになっても、お金がなくても、なんとかなるような気がします。」
深みのある赤色がおしゃれな函から本を取り出すと、コデックス装という綴じ方の、糸綴じの姿がそのまま見えたユニークな背表紙が姿を見せる。この綴じ方は、手で押さえなくても180°開いたままの状態を保つことができるので、読みながら台所で作るのにとてもよい。
春の畑、夏の畑、秋の畑、冬の畑。
畑の野菜の皮も葉もなるべくまるごとつかって料理する、自然のめぐみを食べる畑ごはん。
早川さんの畑マップによれば、「ティック・ナット・ハンの畑」「ラブミー畑」「ガンジー畑」などなど楽しい名前がつけられている。
千円あったら梅干しを買うか、梅の木を買うか。梅の木を買うと日常や季節の中で何が起きるか。
早川ユミさんの暮らしや経済のかたちの選び方は土の匂いがしてゆったりした植物のリズムを感じる。
プレゼントにもおすすめです。
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スマートレター180円より発送可能
◎おまけ◎
早川ユミさんの畑ごはんのyoutubeがありました。
https://youtu.be/ZSMbxtdjH14