五億年前の土について、五億年のあいだに土に何が起きていたか、そしてたった今、我々の足元を支えている現代の土の現状とこれからのあり方について。
土の成り立ちや、食料問題や環境問題を改善するために土をどう利用すべきかを研究している土の研究者、藤井一至氏の名著がこのたび装い、内容新たに復刊・文庫化!オールカラー。
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森も土もヒトも、昔、地球上に存在しませんでした。土は、植物、キノコ、恐竜、ヒトなど多くの生物とともに影響しあいながら変化してきました。『大地の五億年』では、5億年の土の来た道、1万年のヒトと土の歩みをぎゅっと濃縮して解説し、これからのヒトと土のあり方を展望しています。
初版の2015年から7年しかたっていませんが、土をとりまく情勢は大きく変化しています。地球温暖化、土壌劣化、食料危機はニュースで頻繁に登場するようになりました。土への関心が高まって嬉しい反面、真偽ないまぜの情報が錯綜しています。土に関する知識の拠り所となれるようにと手を加えました。5億年前の記述はそう変わりませんが、現代の記述は、可能な限り最新のデータ、知見に更新しています。
(著者noteより
https://note.com/virtualsoil )
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著者プロフィール
藤井 一至(ふじい・かずみち)
土の研究者。1981年富山県生まれ。
2009年京都大学農学研究科博士課程修了。京都大学博士研究員、
日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。専門は土壌学、生態学。インドネシア・タイの熱帯雨林からカナダ極北の永久凍土、さらに日本各地へとスコップ片手に飛び回り、土と地球の成り立ちや持続的な利用方法を研究している。第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)で河合隼雄賞受賞。
著者ウェブサイト
https://sites.google.com/site/fkazumichi/home
著者 藤井一至
発行 山と渓谷社
頁数 312ページ
書影は出版社ページより
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