唐草文様の起源と変遷をたどる
文様デザイン史の決定版!
古代から使用されてきた唐草文様。その起源とデザインの変遷を美術史家の著者が考察した読み物です。アジア、日本、ヨーロッパに唐草がどのように伝わり、文様が変化していったのかを解説。世界の唐草、日本の唐草、近現代の唐草を全13章で紹介し、約300点の図版で読み解きます。
(本書は2005年に牛若丸から発行された『唐草抄』に書き下ろしページを追加した増補版です)
目次
序文 美の生命力と唐草
[世界の唐草]
第一章 唐草、その起源への旅
第二章 シルクロードと〈生命の樹〉
第三章 龍唐草と雲唐草
第四章 空想の花、陶酔の花
[日本の唐草]
第五章 花喰鳥と鳳凰
第六章 日本の植物、日本の記憶
第七章 日本の自然感情
第八章 日本の優美な技巧
日本唐草年表
[近現代の唐草]
第九章 織りこめられ染めあげられる時
第十章 植物曲線と女性美
第十一章 西洋と東洋の美の融合
第十二章 四次元の唐草、新たな展開
最終章 唐草−原型と抽象衝動−
著者プロフィール
伊藤俊治
美術評論家、美術史家。東京藝術大学名誉教授。多摩美大学客員教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学大学院人文科学研究科美術史専攻修士課程修了。専門の美術史・写真史の枠を越え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な評論活動のほか、展覧会の企画・キュレーションも行う。著書に『写真都市』(冬樹社)、『ジオラマ論』(リブロポート、ちくま学芸文庫)『愛の衣裳』(筑摩書房)、『電子美術論』(NTT出版)、『バリ島芸術をつくった男』(平凡社)ほか、新著に『バウハウス百年百図譜』(牛若丸、Book&Design)がある。
発行:牛若丸
発売:Book&Design
四六変型判 縦185mm 横115mm 厚さ26mm 304ページ コデックス装
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