身近な植物の「におい」の構造やしくみに着目したユニークな切り口の事典。
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[パート1]気になるにおいの植物100
ページ右片面は文章。
植物の生態や文化的背景やどのように使われてきたかの利用面、においについてのエピソードが読みやすく記載されています。
ページ左片面は植物写真とデータの表記。
植物の全体的な写真や花や果実、根茎などにおいの部位の写真が計3〜4点、【学名】【科名】【別名】【においの部位とにおいの成分】【似た植物】が記載されています。その植物の特徴がさらに際立つトピックも。
[パート2]植物の形態とにおい成分
茎、葉、花、果実、草本植物・木本植物、それぞれの構造やしくみ、におい成分の化学構造について図を交えてわかりやすく解説。
本書は身近に見られるにおいのする植物について、その植物の特徴や話題を随筆風の文章でわかりやすく紹介するとともに、各植物の学名やにおいの成分をご紹介しています。また精油の分離法、においの成分の化学構造や植物の中でどう作られるかも書いてあります。(はじめに より抜粋)
出版社より
東京薬科大学で長く薬用植物、生薬を研究してきた著者が、その豊富な知識と経験を、「におい」という視点から解説します。
植物の放つにおいはバラのような芳香から、ドクダミの臭気までさまざまありますが、どれも「種の存続」という同じ目的で発しているものです。
植物が生育する環境によって、大きく変わる生態は100種類の植物であれば、100とおり。もちろんにおいも100とおりです。それぞれが個性的で、解説も非常にわかりやすく興味をそそります。
目次
●序章 本書を面白く読んでいただくために
植物とにおいの関係
植物の分類と名前
●パート1 気になるにおいの植物100
アカマツとクロマツ
アスパラガス
アンズ
イエライシャン
イチョウ
ウイキョウ
ウインターグリーンとシラタマノキ
ウコン
ウスバサイシン
ウメ
ウワミズザクラ
ウンシュウミカ
オオシマザクラ
オミナエシ
オランダイチゴ
カキドオシ
カツラ
カノコソウ
カミツレ
カリン
キク
キュウリ
キュウリグサ
キンモクセイ
クズ
クスノキとホウショウ
クソニンジン
クチナシ
クリ
クロモジ
ゲッケイジュ
コーヒー
コノテガシワ
コブシとタムシバ
ゴボウ
ザゼンソウ
サフラン
サルビア
サンショウ
シソ
シナガワハギ
ジャスミンの仲間
シュンギク
ショウガ
ショウブとセキショウ
ジンチョウゲ
スイカ
スイカズラ
スイセン
スギ
スズラン
ゼラニウム
セリ
タイム
チャ
チョウジ
テイカカズラ
トウモロコシ
ドクダミ
トベラ
トマト
ニオイアヤメの仲間
ニオイスミレとスミレの仲間
ニセアカシア
ニッケイ
ニラ
ニンジン
ニンニク
ネギとタマネギ
パイナップル
ハッカ
バナナ
バニラ
ハマスゲ
バラ
ヒアシンス
ヒサカキ
ヒノキ
ビャクダン
ビワ
フジバカマ
フリージア
ヘクソカズラ
ホオノキ
ホップ
ミツデウラボシ
ミョウガ
メロン
モモ
ヤマユリ
ユズ
ヨモギ
ライラック
ラベンダー
リュウノウギク
リンゴ
レモン
ロウバイ
ローズマリー
ワサビ
●パート2 植物の形態とにおい成分
植物の形
植物のにおいの成分
著者:指田豊
判型:A5判
頁数:248頁
著者プロフィール
指田豊(さしだ ゆたか)
薬学博士。東京薬科大学名誉教授。日本薬史学会理事。日本植物園協会名誉会員。ナード・アロマテラピー協会顧問。1938年東京生まれ。専門は薬用植物学、生薬学。大学退職後は薬用植物、ハーブを中心に身近な植物の観察と活用に関して、講演、執筆、野外観察指導などをしている。本書で紹介した写真のうち、一部を除き全て著者がこれまで撮りためてきた。著書に『薬用植物学』(廣川書店)、『薬になる野の花・庭の花100種』(NHK出版)、『身近な薬用植物』(平凡社)、監修に『散歩で見つける薬草図鑑』(家の光協会)等、多数。