この絵本は、チョコレートづくりだけを目的とした絵本ではありません。
「イチから」作物を育てたり、モノをつくることを通して、その作物やモノがどのように自分のくらしに関わっているのか、どのようにして自分の手元に届いているのか、ということを考えるきっかけになってほしいという強い願いから生まれた絵本です。
パッケージをみてチョコレートと準チョコレートの表示のちがいを調べてみたり、カカオ豆からチョコレートをつくったりしてみると、いままで知らなかった何かに「気づく」ことが、きっとあるはずです。(本書p32より)

実際に作ってみる様子に好奇心を刺激されつつ、カカオを育てている生産者の人々の存在や、フェアトレードについても可視化されていく絵本。巻末では児童労働問題にどのような改善や対応がはじまっているかなどにも触れていたり、チョコレートについて参考になる本も多数紹介されています。

NPO法人APLA(Alternative People’s Linkage in Asia)
日本を含むアジア各地で「農を軸にした地域自立」をめざす人びとどうしが出会い、経験を分かち合い、協働する場をつくり出すことを目的に、2008年に発足された特定非営利活動法人。
https://www.apla.jp/

NPO法人APLA(あぷら)／編
オルター・トレード・ジャパン／編
バン チハル／絵
農文協／発行
サイズ：たて26.5cm×よこ21.7cm

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