10年分の庭の美しい瞬間と
庭から生まれた言葉。
そうMelancolia storytellingさんが仰るように、この一冊は庭と人と花と緑と時の移ろいがもたらす、儚くて悠然とした美しさが詰まっている。メドウのような花の群生、まるで森のような緑陰に消えていくうねる小道。土をつくり、播いて、植えて、伸びて、咲いて、枯れて...という庭の循環。その庭の主人たちの肖像画でもある。Melancolia storytellingさんのSNSの日々のポストはこの庭の10年とともに紡がれてきた。あの子ぐまとお洒落なオカマのキツネやクマや詩の学校シリーズはこの庭から生まれたのだ。
僕は自信がないよ。子ぐまが言った。
お洒落なオカマのキツネが言った。
あんたね、自信っていうのは、
早咲きの花にこんにちはって挨拶できたか、
折れた水仙を摘んで生けたか、
ふろふき大根を
食べてもらいたいひとのことを
考えてできたか、なのよ。
■ A5サイズ、144ページ
■スマートレター180円より発送可能です