植物の声をきくことができる少女オーラの冒険ミステリー
<野いばら村>のはしにある小屋で、12歳のオーラは一人で住んでいた。
オーラには、治療だった母さんが残してくれた庭と、馬のキャップがいればじゅうぶんだった。ある日、キャップのケガを治そうと薬草を集めているとき、植物たちの異変に気づく。
それは、オーラの運命を変える、とてつもない出来事の前ぶれだった・・・・・・・。
だが、きっと、耳をかたむけさえすれば、どんな人にも世界が語りかけてくる声が聞こえるのだ。アリアナは、数字の声が聞こえているかのように、やすやすと数式を解くことができる。イドリスは、釧や糸の声が聞こえているかのように、いろいろなものをたくみにぬい合わせてみせる。イライアスおじさんはハチの巣からろうそくをつくりだし、アグネスおばさんはハチたちにうたいかける。きっと、どんな人にもその人にしか聞こえない声がある。(本書p358より)
草舟あんとす号's VOICE
植物の力を借りて生きてきた、古来からの人々の知恵を土台に書かれているお話!たくさんの植物が登場します。こういう物語の登場を嬉しく思います。
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■著者 ヤロー・タウンゼンド
イギリス出身の児童文学作家。子どものころは森のなかで物語の登場人物のふりをして遊んでいた。オックスフォード大学でイギリス文学とフランス文学を学び、英語教師になる。その後、バース・スパ大学で創作の修士号を取得し、英国王立鳥類保護協会で働く。現在は船でイギリス国内を旅しながら暮らしている。本作がデビュー作。
■翻訳 井上 里
■発行 小学館
■サイズ四六判
■頁数 368ページ
■最小梱包形態 クリックポスト