空白の時間が増えた年。
「非日常」の中でひたすら花を描いた著者。
足しげく通った場所は京都大原の「里の駅」。
リース型にアレンジして描かれた草花は安らぎが漂い、添えられた日記は当時を緩やかに想起させてくれます。どんな時でも季節は確実に移ろうことを、希望のまなざしで描いた一冊。書下ろし70作品。
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京都在住の著者、西山裕子さんがコロナ禍の時期に「大原の道の駅」で販売されている切花との出会いを楽しみに毎週末通いながら描いた植物スケッチ&日記です。
大原の道の駅に通う西山さんの日記は2021年3月から始まります。
植物画はとても繊細な色合い。
一期一会で迎えた草花の組み方も素敵です。
コロナ禍の緊急事態宣言下で人間社会が独特な静けさに包まれる中、春の植物の生命力のまばゆさがことさら印象深かったことが思い出されました。
そして
大原の道の駅に行ってみたくなります!
■著者 西山裕子
■発行 青幻舎
■サイズ A5
■ページ 114頁
■送料 210円より