出版社より
どこかなつかしい身近な日常からはるかな空想の時間へといざなう安房直子ファンタジー。売れない絵かきの家を訪れた不思議な猫の魔法を描いた表題作「春の窓」をはじめ、心を静かに整えてくれる十二編を収録。大人の孤独や寂しさをやわらかく包み込み、何度も読み返したくなる切なくも美しい極上の短編集。
※この作品は2008年10月に、X文庫ホワイトハート『春の窓 安房直子ファンタジスタ』として刊行されたものです。
あるジャム屋の話
黄色いスカーフ
北風のわすれたハンカチ
日暮れの海の物語
だれにも見えないベランダ
小さい金の針
星のおはじき
海からの電話
天窓のある家
海からの贈りもの
春の窓
ゆきひらの話
著者プロフィール
安房 直子 (アワ ナオコ)
1943年、東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。『さんしょっ子』第3回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第19回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第22回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第20回野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』第3回新見南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞、受賞作多数。1993年永眠。
■発行 講談社
■サイズ 文庫判
■ページ 256ページ
■送料210円より発送可能です