本書は紅茶がたどった歴史や文化を60の名画からひも解いていく。お茶が主役の絵もあれば、脇役として登場している絵もある。もしかしたら、読者の皆さんがすでに別のテーマで注目したことのある絵もあるかもしれない。五十音順に、ランダムに、好きな絵から読み進めてもらえたら嬉しい。(はじめにより)
出版社より
外国映画や小説に必ず登場するティータイム。「紅茶占い」や「アフタヌーンティー」などティータイムにまつわる60の絵画とその背景にある歴史文化を、有名紅茶教室講師がご紹介。
心躍るティーカップや銀器、さらにティーストレーナーといった「見たことはあるけれども名前は知らないもの」の数々のエピソードを多数収録。「ピクニックティー」などの紅茶にまつわる楽しい習慣も解説する。
豊富なカラー絵画の拡大&トリミングから、天才画家の圧倒的な描写力で描かれた小道具や、屋敷のインテリアなどの魅力も見えてくる。
草舟あんとす号より
室内で帽子も手袋もしたままお茶をいただいている女性が描かれている絵は、アトホームと呼ばれるヴィクトリア朝の主婦たちの習慣のワンシーンで、招かれた客は「長居を目的に来たサインだと思われないように」というエチケットとして帽子と手袋を取らないのだと解説されている。さらに、退出時、もし女主人が「名残り惜しそうな表情」を浮かべたら、また訪問しても良い合図で、ゲストの滞在時間は平均15〜20分だったとのこと。こんな風に、絵の中のお茶にまつわる描写にスポットを当て、当時の風習や文化背景が生き生きと細やかに解説されています。
著者 Cha Tea 紅茶教室
発行 創元社
仕様 四六判 256ページ ハードカバー
送料210円より発送可能です
目次
はじめに
アトホーム/アフターディナーティー/アフタヌーンティー
温室(コンサバトリー)/女主人/会話/家政本/カントリーハウス
喫茶店/銀器/クローゼット/紅茶占い/コーヒーハウス
子供用の茶道具/砂糖/ティーケトル/ティーサーヴィス
ティーストレーナー/ティースプーン/ティーセット/ティーツリーティートレイ/ティードレス/ティーブレイク/ティーボウル
テーブルフラワー/ドローイングルーム
ナーサリーティー/庭/バター付きのパン
万国博覧会/サモワール/サロン/サンドウィッチ
磁器/持参金/シノワズリー/ジャポニスム/シュガートング
使用人/スロップボウル/チャールズ・グレイ/茶道具
ティーアーン/ティーエチケット/ティーガーデン
ティークリッパー/東インド会社/ピクニックティー
ファミリーポートレート/ブルー&ホワイト/ブレックファスト
ベッドティー/訪問客/ポートレート/密輸茶/ミルクティー
持ち方/緑茶/ロタンダ
おわりに
参考文献・図版出典
著者プロフィール
Cha Tea 紅茶教室(チャティーこうちゃきょうしつ)
二〇〇二年開校。東京西日暮里の代表講師の英国住宅を開放してレッスンを開催している。美術展示監修、ドラマや映画の台本監修をはじめ、ティールームオーナー、紅茶講師なども養成。
二〇二一年、西日暮里に紅茶・英国菓子の専門店をオープン。著書に『図説 英国紅茶の歴史』『図説 英国ティーカップの歴史』『図説 ヴィクトリア朝の暮らし』『図説 英国 美しい陶磁器の世界』(ともに河出書房新社)、監修に『紅茶のすべてがわかる事典』(ナツメ社)など。