焼き芋と金木犀/森野うさぎ

焼き芋、秋の夕暮れ、金木犀、ピアノ教室、白髪の素敵な女性のピアノの先生、お茶の時間... 森野さんの心に残る幼い頃のノスタルジックな思い出を綴ったフォトエッセイ。ピアノの先生のお家の中の写真が『暮らしの手帖』や昔の『クウネル』に出てくるような雰囲気でとても素敵でした。

本書は2023年11月に東中野のsilent musicで開かれた小川洋子 オマージュ展「ー永遠に終わらない冬ー」の出品作品です。作品の制作にあたり、参加作家ひとりひとりに小川洋子さんの物語がお題として与えられたそうです。森野うさぎさんの『焼き芋と金木犀』は、人質になった人々が自分の思い出を書いて朗読する朗読会の様子を描いた物語、『人質の朗読会』へのオマージュ作品として制作されました。

森野うさぎ(文・写真)
文庫サイズ22ページ

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