斜めに射し込む ひとすじの光
冬の日の午後ー
大聖堂の調べのごとく重厚に
この身を圧してゆくー
(エミリー・ディキンスン 作品番号J258 第一連より)
米国詩人エミリー・ディキンスンの作品に惹かれ、訳詩を続けてきました。詩集タイトル「斜めに射し込む光(A certain Slant of light)」は、この詩から引用しています。いつの日かこの詩を題した選集を、冬の日に寄せて編むことができたらー そう長らく希ってきました。
冬の日の午後、斜めに射し込む光ー。天(そら)からの、たった一人への厳かな言伝であり、また恵みでもあるような光は、ディキンスンの詩の佇まいそのものでもあります。
収録詩は、2018年に手製で限定製作した『エミリー・ディキンスン詩集』の26篇をすべて見直し、その後訳した作品を加えて倍の52篇を収録。約10年の間、書き溜めては直してきた訳詩の集大成のような一冊となりました。
装丁・絵は日香里さん。全体のデザインは、詩中に用いられる「雪花石膏(アラバスター)」をイメージ。表紙絵は、薔薇窓から薔薇の花びらへの円環で、教会ではなく庭を自らの聖堂とし、自然の語らい に目と耳を澄ませた詩人を象徴する絵となっています。A certain Slant of lightの文字は、ディキンスンの筆跡を銀の箔押しに仕上げました。
2025年12月10日刊行
本編50篇+結び・栞2篇、B6判、144頁
編訳:石倉和香子
装丁・絵:日香里
■送料210円より発送可能です
※画像は石倉和香子さまよりお借りしました