あの『ひみつの薬箱』が新装版になって再登場!!
17世紀から18世紀にかけてアイルランドの医師ハンス・スローン卿が収集した写本『Tractatus de Herbis(薬草誌)』は「スローン写本4016」とも呼ばれており、15世紀中ごろに北イタリアで制作されました。彼が収集した4100点にものぼる写本のコレクションの中でも至宝と言われています。
本書ではこの写本の豊富な植物図版とともに、薬学史の専門家が写本に記された薬草医療の内容を読み解きながら当時の西ヨーロッパの医療がどのようなものだったかを浮かび上がらせます。
ジュヌヴィエーヴ・グザイエ(著/文)
久木田 直江(監修)
発行:グラフィック社
B5変型判 176ページ
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《目次》
序章:「中世装飾写本で巡る薬の旅」
第1章 『Tractatus de Herbis(薬草誌)』(スローン写本4016)/
第2章 医師、病気、医療行為/
第3章 修道院の薬草療法/
第4章 サレルノ医学の時代:スペインと南イタリア/
第5章 宮廷、大学、都市:医療活動の新たな枠組み/
終わりに/
関連資料
書影、中身の画像はこちらで確認いただけます
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000486.000084584.html
《著者プロフィール》
ジュヌヴィエーヴ・グザイエ (ジュヌヴィエーヴ グザイエ) (著/文)
パリ高等研究実習院を卒業、リエージュ大学で史学博士号を取得。リエージュ大学科学・技術センター副所長を務める。専門は、中世から近代における実践医学史および薬学史。
久木田 直江 (クキタ ナオエ) (監修)
2001年イギリスのエクセター大学にて英文学博士号を取得。静岡大学人文社会科学部教授。専門は中世英文学・文化史・医学誌・キリスト教図像学。著書に『くすりの小箱 薬と医療の文化史』(南山堂)、『医療と身体の図像学 宗教とジェンダーで読み解く西洋中世医学の文化史』(知泉書館)など。