出版社より
木は自分で動くことができないけれども、そこにある木は置物ではありません。確かに生きている「生物」です。
本書では、樹木医でインタープリターとしても活動する著者が、そんな「木」のすごい仕組みを余すところなく伝えます。
自分で動くことができないからこそ、あらゆる手段を使って木は生きています。傷がつけば、人と違って損傷した部分が治癒することはないので新しい組織を付け足して傷をふさいだり補強したりしていきます。その経過はすべて年輪に刻まれるので、街路樹や公園の切り株を見るだけでもいろいろなことが想像できます。
木と向き合うときに大事なのは、「なぜこうなっているのだろう?」と想像してみることです。植物たちの型にとらわれない生き方を、ぜひ著者と一緒に観察してみてください。
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著者プロフィール
瀬尾 一樹(せお かずき)
1994年生まれ。名前はペンネーム。樹木医・インタープリターとして、都内近辺とウェブを舞台に身近な自然の魅力を発信している。街中に生える路傍雑草とよばれる植物や、木が生きていくための仕組みに興奮する。著書に、『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』(大和書房)、『科で見分けて楽しむ 雑草観察図鑑』(山と渓谷社)がある。
インタープリターとは?(wikipediaより)
インタープリター(interpreter)は、自然と人との「仲介」となって自然解説を行う人物を指す単語。インタープリターの標準的な和訳は、通訳者や解説者であるが、現在では、前述の人を指すことも定着し初めている。インタープリターはただ自然に詳しいだけではなく、話術、突発的出来事への対応、全体構成の企画演出、参加者との一体感の創出といったことが資質として要求される。 インタープリターは、特別な講習を受けた人であるとは限らない。例えば古くから地元に住む長老が長年の経験に基づき、地元の森について様々な角度から語り、その素晴らしさを参加者に伝えるなら、それも立派なインタープリターとされる。
■発行 ベレ出版
■サイズ A5判
■ページ 238ページ
■送料210円より発送可能です