魔女とハーブの専門店の店主が記す魔女の暦と魔女の生活の本
本書は、魔女の暦を通して魔女の12ヶ月の生活を記してみました。
なるべく多くの資料をもとに、私なりに想像力を膨らませ、今の私たちの生活にも生かせるように構成してあります。(はじめにより)
むかし、魔女は森と村の境目に住んでいました。
糸を紡ぎ、機を織って、月の暦に従って薬草を採りに森へ入り、
その薬草を使って村の人々の苦しみや病を癒してきました。
森と村の境目はまた、あの世とこの世の境界でもあり、
魔女は目に見えない向こうの世界へ行き来できる自由な存在でした。
薬草の才に長けていた魔女たちは、自然の声を聞くのが上手で、自然を深く観察して、自然の大きな力を感じ取り共鳴できる特別なエネルギーを持っていました。(はじめにより)
三十年以上前から横浜元町で魔女とハーブの専門店『グリーンサム』を営む飯島都陽子さんが開店時から発行している「魔女通信」をさらに掘り下げ、加筆して、季節のお祝いやハーブをつかったお菓子づくりやハーブの魔法的側面や伝承を紹介しています。刊行当初からの草舟あんとす号のロングセラーです。
1月から12月までそれぞれ
*季のことば
*祭り
*とっておきのハーブ
*おいしい魔女のレシピ
*魔女の手仕事
*魔女のお茶時間
が紹介されています。
たとえば1月は...
〜季(とき)のことば〜
冬枯れ
霜
雪
氷
冬の星座
自分探求の心の旅
荒涼とした冬枯れの景色、寒くて厳しい冬の到来です。
魔女たちは自分自身を知るために心のなかに分け入り、
己を探求する旅をします。一方、夜の野外では冬の星座を観察し、自分と宇宙のつながりを考えます。
*1月の祭り
ミスルトーの採取の儀式
ヴェファーナの祭り
*1月のとっておきのハーブ
不思議な霊草 ミスルトー
*1月のおいしい魔女のレシピ
焼きリンゴ
リンゴ酒
*1月の魔女の手仕事
魔除けのポマンダー作り
*1月の魔女のお茶時間
ジンジャーティー
という内容。
外国の絵本のような素敵な挿絵とともに
ボリュームたっぷりに解説されており、大変濃厚な本です。
飯島都陽子(著・絵)
山と渓谷社
たて18cm×よこ15cm
175ページ
■スマートレター180円より発送可能です