水島南平(1879-1950)は、牧野富太郎著『日本植物図鑑』(北隆館 1925年)や『牧野日本植物図鑑』(北隆館 1940年)の作図を担当した一人です。また、牧野博士が昭和16年ごろから取り組んだ「万葉植物図」では、博士指導のもと万葉集に詠まれた植物を描きました。
練馬区立 牧野記念庭園websiteより
日本画の素養と確かな技術で描いた記録画を“産業美術”に昇華させた孤高の画工・水島南平
牧野富太郎の名著「牧野日本植物図鑑」(1940)において、最も多くの画を残した画工・水島南平。日本画の素養を持ちながら、北隆館刊行「日本動物図鑑」や「応用動物図鑑」の画を手がけていた気鋭の画工・水島の原点は、科学的記録としての生物画の世界であった。
本書では、水島が大正期に東京府農事試験場(シクラメン・フリージアなど)と神奈川県立農事試験場(シャクヤク)で描いた、極めて精緻な新品種(描画当時)の動植物画の数々を紹介している。
著者編集・図解説
邑田 仁 (東京大学名誉教授)
田中 純子 (練馬区立牧野記念庭園)
石川 美枝子 (植物画家)
寺田 鮎美(東京大学総合研究博物館特任准教授)
発売日 2024.05.20
判 頁 A4判・180頁
発行 北隆館
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